車庫入れ、縦列駐車克服
ペーパードライバー克服、車庫入れ、縦列駐車のコツとは
車庫入れや縦列駐車というと運転初心者やペーパードライバーの方にとっては、一番逃げたくなるものと思います。運転上達法を説いている書物やインターネット上ではいとも簡単に車庫入れは出来ると書かれているのに何故か簡単には出来ないものです。練習しかないといえば、それはそのとおりで、しかし何か簡単にできるコツがあるのではないか、とネット上を彷徨い続けている方も多いと思います。残念ながら皆さんがうすうす感じられているように、ちょっとした簡単なコツで楽に上達はしないようです。多くの情報処理が潜む駐車作業を記憶するにはそれなりの時間と努力を要するのです。その証拠に何十年もの熟練者でも駐車は苦手という方を見かけます。何故そんなに車庫入れは難しいのでしょうか。運転の中で一番正確に車を誘導しなければならないからという理由と、それなのに一度の運転でバックをする機会は少なく経験時間の少なく、上達が遅くれるためではないでしょうか。真っ直ぐ走るときは、多少右よりや左よりでも許されますし、曲がるときも多少、大回りしたり膨らんだりしても多くの非難を受ける事はないようです。しかし駐車場の枠の中ではほぼ中央に止めなければ周囲に迷惑をかけてしまいます。そのため多くの時間と神経を使う事になるのです。バックが苦手という方は何が理解されていないか分析してみますと、まずハンドルの向きと車の動きが一致していない、車体のまっすぐの位置がつかめない、ハンドル（タイヤ）のまっすぐの位置がつかめない、車のギリギリの感じ、いわゆる車両感覚がつかめない、ミラーが上手く使えない等です。このひとつでも解らないものがあると ”まぐれ” で入った場合を除いて駐車は成立しないようです。駐車は熟練者も苦手な方がいるくらい難しいモノというのが正しい見方ではないでしょうか。ただ熟練者でも駐車が苦手な方の場合、正しい理論と知識の欠如が原因なのですが。正しい駐車をするためには多くの知識と経験が必要なようです。
ペーパードライバー車庫入れの簡単克服法はあるか
そこで登場するのが奇跡の？またはどこでも誰でも簡単？という一発車庫入れ法なるものです。車両感覚が無くても、車の動きが解らなくても大丈夫という魔法のような方法がインターネット上を騒がしています。これはどういう理屈によって作られてきたのかなのですが、実は熟練者の駐車方法を外から見て、その動きをひとつひとつ止めて、ハンドルの切り換えポイントごとに目印を付ける事によるか、数学的な方法により作成されています。これでは応用が利かないだけではなく上手な人でさえ意識していない方法を使って、極端な話、周りをよく見ないで車を誘導していることにもなります。これなら周りの運転の上手な人に”もっと右、もっと左”とか言ってもらって練習した方がより正確な駐車方法に近くと思います。形だけ整えても理解できていないことはとても不安だと思います。真実のバックは熟練者の心の中（脳の中というのがより正確かもしれませんが）を理解する事です。しかし素人の車庫入れの上手な熟練者は”もっと右”としか言ってくれなく、プロのより車庫入れを理解しているはずの人は熟練者の形しか教えてくれない、ということです。ここにバックの難しさが潜んでいるようです。心の中はとても見え難いものです。出来るから説明できるとは限らないというのは、みなさんも学生時代の勉強等で経験したことがあると思います。何故タイヤのまっすぐの位置が判るのですかと言うペーパードライバーの方の問いに正しく答えられる熟練者の人は少ないと思います。
駐車の記憶は無意識
人にもよりますが、運転熟練者に「どうしてそんなに簡単に駐車出るのですか？」と聞いてみると、多くの方が「感覚です」と答えます。それは運転の行為のほとんどが意識の中で行われている行為ではなくほとんど無意識で行っているからです。何故無意識なのかといいますと、言語的な記憶ではなくイメージ的（映像的）体感的な記憶を用いているからです。意識というのはほぼ言語と同じと言っても良いでしょう。路を人に聞かれてすぐに説明出来ない事があると思いますが、これはイメージ記憶したことを言語に変換するにあたって時間がかかってしまうためです。自分の歩き方を解説して下さいと言われすぐに説明できる方も少ないと思います。記憶は常に意識的であるとは限らず多くの無意識の記憶、いわゆる非言語記憶が存在しているのです。熟練者が”右、右”などと誘導するのは自分のイメージ記憶に対して左にずれていると感じているからです。そこで熟練者はどういう方法で熟練したのかが早期上達法の鍵になります。おおよその繰り返しの中で失敗と成功のイメージ記憶の整理が無意識の中で行われ、正しい無意識によるイメージ記憶が身に付いたものと思われます。この無意識の中の整理を意識的に行おうというのが、ペーパードライバーのための、フジドライビングスクールのTrue Type Parkingです。車両感覚やタイヤの向き、それに伴う車の動きなどが解れば上級者と同じで目印は必要ないはずです。このひとつひとつをイメージを用いて楽しく解説しています。これを楽しく理解して頂ければ上級者と同じ感覚のバックができるはずです。もちろん短時間でどうしてもここだけはという場合等には、効率を優先して目印を使いますが、あくまで最終兵器と考えています。当スクールではすべての疑問になるべく正確に、そして真実を答えられるよう日々努力をしています。甘い言葉（車庫入れは簡単、一発で大丈夫、等）は確かに魅力的な言葉です。しかし恋と同じで甘い言葉はそう長くは続かないもので、すぐその矛盾に悩む事となると思います。好きや愛しているという言葉は誰でも簡単に使えます。しかしその意味を行動で現わすとどんな形になるのでしょうか。言葉だけが独り歩きを始めた現代で真実の言葉に出会うには行動による精査が必要かもしれません。地味でも真実の言葉と方法をお捜し下さい。少しづつ徐々に長く心に残るものとなるはずです。上達は正しい理論と練習によってのみ達成されます。練習だけでは上手くならない事があります。理屈が解っているだけでも同じです。もし駐車は簡単です、すぐできるようになります、等という事を言う人がいたら駐車の事を良く知らないか、難しいとは知ってはいるが簡単という事で何か利益があるのではないかと想像できます。当校では限られた時間、限られた予算の中でできるだけ効率の良い出張レッスンをペーパードライバーや初心者ドライバーの方に限らず、すべての車庫入れ、駐車が苦手な方に向け、企画しています。お気軽にご相談下さい。
