アクセルとブレーキの踏み間違いの構造
踏み間違いをしやすい人とは
よくニュースでアクセルとブレーキの踏み間違いによる事故を耳にします。大きい事故だけが報道されていますが実際は小さいものも含めると相当数の事故があると思われます。一部の報道によると年間1万件近くとさえいわれています。間違えたことがなくても、間違えそうになったという話はよく聞きます。では間違いを起こしやすい年齢や性別、性格等はどうなのでしょうか。報道などで御存知の通り免許取り立ての人や、高齢の人に多いようです。性別的には大きな差は見られないようですが、若い人の場合は女性に多いようです。また性格的には真面目なタイプが多いように感じます。
間違いやすいタイプの車は
車によって間違いやすいタイプがあるかといいますと、他の要因に比べれば非常に小さいものといえますが理論的には説明できます。まずアクセルとブレーキのフィーリングが似ている車、アクセルに遊びが多い車、後方が見難く確認のために姿勢を変えなければならない車、CVT方式等のクリープの小さい車等が挙げられます。
どんな運転スタイルの人か
どんな運転スタイルの方が間違い易いかですが、判断および行動が早く焦り気味の人と言えます。いろんな事故がありますが、多くの事故は不注意や不真面目な運転態度が引き起こすものですが、踏み間違いの事故はどちらかというと残念ですが真面目に運転していたのにという方に多くみられるようです。真面目な方の性格として焦りやすい慌てるというのがマイナスに働くのは御承知のとおりです。判断から行動への時間の短い方もフィードバックの時間が短く間違いやすいようです。
何故初心者や高齢者に多いか
初心者に多い理由は操作にまだ慣れていない事とまだ運転を始めたばかりで真面目に運転しようとしているからだと思われます。真面目に運転しようとするという事は処理すべき情報量が多いということで常に判断が目いっぱいなのが原因と思われます。高齢者の場合は記憶と体の動きの不一致によるものが多く考えられます。若い時に身に付けた運転のタイミングの記憶と実際今の体の動きが違うためではないかとも考えられます。
どんなところで起きやすいか
踏み間違いは定速走行中は起き難く、変化の多いところで起きます。例えば駐車場、混雑した交差点の右左折時、複雑な操作の要求されるバック走行や切替し時等です。また通常の路とは違う形状の路でも起こりやすいようです。変化か多い場所では予測どうりの行動ができなく瞬間記憶のつながりが失われやすいため間違えやすくなります。変化の多い場所ではブレーキ以外への意識の集中が起こり易く踏み間違えも起こり易くなります。
間違えないようにするには
では、どんなことに気を付けていれば間違えにくいかですが、簡単に言えば焦らない慌てないという事に尽きます。では慌て易い真面目な性格の方はどうすれば良いのでしょうかなのですが、日頃から慌てない習慣を身に付けていなければとっさのときには結局慌ててしまいます。周りの目を全く気にしないでというのは真面目な方には難しい要求かもしれませんが、考え方や工夫次第で習慣は変わるようです。是非一度当校のレッスンでお確かめください。